10月8日、中国道教協会副会長 湖北省道教協会会長 武漢長春観方丈 呉誠真道長をはじめとする訪問団の皆様が、一般財団法人日本タオイズム協会の本拠地である英彦山へ来訪された。
各殿の神々へ参拝され、文物展示の見学、そして日本タオイズム協会会長 日本道観住持道長 道家道学院学長 早島妙聴道長と会談を行った。
日本道観は初代早島天來宗師が1980年に設立、日本で唯一の「老子・TAOの無為自然の生き方」を実践で学べる学校として道家道学院を創立し、お年寄りから子供にまでどんな人にもわかりやすいタオイズムを普及、指導し、
心も体も健康に、明るく楽しく人生を生きるというタオイズムの真髄を伝えている。
日本タオイズム協会が2013年に設立されてから、人類の叡智であるタオイズムを未来に繋ぐべく、タオイズム文化の研究、保存を行い、
またより広く世界に発信をする活動を目的とし、早島妙聴道長は国内での活動だけでなく、国外の学会に多く出席し論文を発表するなど、世界とのタオイズム交流をさらに勢力的に行なっている。
この度お越しいただいた、武漢長春観方丈であられる呉方丈は、2009年に中国の道教史上初の女性「方丈」に就任された方で、
中国湖北省武漢市に位置する長春観は、元代に建立された歴史ある道観で
その名は道教全真派の創始者王重陽の弟子、丘処機の道号・長春子に由来する。
著書の日本語版『道徳経闡微』の新刊発表会のため訪日された呉方丈より、
ぜひ日本で早島妙聴道長にお目に掛かりたいと連絡をいただいたことで、今回の交流が実現することとなった。
訪問団の皆様:中国道教協会副会長 湖北省道教協会会長 武漢市道教協会会長 長春観方丈 呉誠真道長、湖北省道教協会副秘書長 叶想姑道長、長春観 方丈侍者 喩信芳道長、湖北省楚慈書画院院長 書画家 江芹蓀様、方丈弟子 江琳様、信徒 劉波様
■呉誠真方丈の著書『道徳経闡微』日本語版新刊発表会 2024.10.5
10月5日大阪にて、一般社団法人日中文化振興事業団が主催する「第五回 日中友好コンサート」兼『道徳経闡微』(日本語版新刊発表会)が開催され、
中国道教協会より連絡をいただき、日本タオイズム協会・日本道観が招待を受け、日本道観副道長 日本タオイズム協会理事 早島鈴子、日本道観インターナショナル北京海外交流部部長兼顧問 岑明が出席した。
今年が五回目の開催となるこのイベントは、日中相互理解の促進を目的に毎年開催されており、この度の日中の出席者は300人にのぼった。コンサートの第一部にあたる発表会では、『道徳経闡微』(日本語版)の出版の経緯について、翻訳をされた日中文化振興事業団会長 甲南大学 胡金定教授より紹介され、著者である呉誠真方丈のご挨拶、また、中華人民共和国駐大阪総領事館 薛剣総領事が挨拶され、出席者へ著書の贈呈がされた。
■日本道観と武漢長春観 交流の歴史
2010年3月、早島妙聴道長は中国湖北省の武漢長春観を訪れた。
その際、呉誠真方丈は外出されていてお目にかかれなかったが、
のちにご連絡をいただき、後日北京にて会談が行われることとなった。
以来、中国にて行われる国際道教論壇に早島妙聴道長が出席された際には、度々呉誠真方丈とお目にかかり、親交を深められた。
そして2020年コロナ禍の折には、日本道観・日本タオイズム協会よりいち早く武漢へマスクをお送りし、また早島妙聴道長を御導師として武漢・中国を応援する道教儀礼も行った。その後、日本でマスクが不足していた時には、武漢長春観よりたくさんのマスクを送っていただき、コロナ禍の「マスク交流」で、互いに助け合う日中交流の強い絆がさらに強く結ばれた。
コロナ禍から4年の時を経て、この度2024年10月、早島妙聴道長と呉誠真方丈は、日本にて再会することとなる。
■武漢長春観訪問団 英彦山へ来訪 2024.10.8
10月7日、呉誠真方丈をはじめとする武漢長春観訪問団の皆様を、早島鈴子、岑明、道家道学院副学長 日本タオイズム協会評議員 野村藍花、日本道観国際部部長 李謝君が博多にてお迎えし、
翌10月8日の朝、日本タオイズム協会の本拠地である英彦山へ到着、早島妙聴道長、日本道観副道長 道家道学院副学長 日本タオイズム協会理事 早島香蓮をはじめとするメンバーで熱く歓迎した。
ご到着された訪問団一行は、まず英彦山に安座されている老子様、玄天上帝神・西王母神、天來宗師大先生の各殿を参拝された。
また、江戸時代に日本の長崎にあった道観「崇玄観」の再建・建立に向けての研究発表、専門家の先生によって作成された江戸時代当時の建物を再現したミニチュアや講演会の映像、また、数十種類にも及ぶ『老子』『荘子』や、『黄帝内経』等の医学書、天來宗師大先生の残された大変貴重な薬の看板など、
ほんの一部ではあるが展示を行い、ご覧いただいた。
訪問団の皆さまは、中国より日本へ伝わったタオイズムの歴史を大変興味深くご覧になった。
その後会談を行い、道文化の普及、発展についてなど非常に盛り上がり、
日中のタオイズム文化交流が深まる一日となった。
玄天上帝神に参拝
天來宗師大先生に参拝
展示を見学
江戸時代に日本にあった道観「崇玄観」、その建立に向けた研究・活動に賛同いただく
呉方丈より贈呈いただいた『道徳真経』を前に
呉方丈より著書『道徳経闡微』をいただき、中国にて出版された『日本道觀及其收藏的珍貴文物分類研究』『老子道徳経の読み方』等を贈呈
著名な書画家 江芹蓀様よりお書きいただく
道文化の普及、発展についてなど、会談は非常に盛り上がった
2024年10月8日