●はじめに
ある日のことです。たまたま庭にいた私に近づいてきて、深々とお辞儀をし、
「早島先生、本当にありがとうございました。」
と爽やかな声でお礼を述べる、明るい表情の女性がいました。
「おや、誰かしら?」
と思って、私は、
「失礼ですが、どなたでしたか?」
と尋ねたのです。すると、
「あら、まあ、先生、お忘れですか? ちょうど三週間前にお目にかかって、すぐさま導引術を始めたSです。」と言うではありませんか。
たしかに、よく見ると、それは三週間前に道家道学院総本部に現れた、五十六歳のSさんだったのです。
「おかげさまで、みんなから十歳は若返ったと言われるんです。ウフフッ。」
そう話しながら、Sさんの顔からは、思わず笑みがこぼれています。
Sさんは、たしかに十歳くらいは若返っている上、元気で、ハツラツとした表情をしています。髪型も変わり、服装も若々しくなり、明る目のお化粧もしているので、私はすっかり見違えてしまったのです。
長年の心身の不調の相談に、Sさんがやってきたとき、私はその主な原因は、腎臓の機能の低下にあることを指摘し、そして「気のトレーニング」の「導引術」に真剣に取り組めば、必ず良くなりますよ、と述べました。
Sさんは私の言葉を素直に受け止め、その日のうちに、さっそく導引術を開始しました。そして毎日熱心に続けて、わずか三週間で劇的に若返ったのでした。
しかし、Sさんのケースは、けっして特別なことではありません。私が学長を務める道家道学院で学び始めた人は、早い遅いという差はありますが、みんな心身の不調が解消し、明るく元気になり、そして若々しくなっているのです。
肥満気味の人の場合は、すぐに五キロや十キロはやせています。
逆に、やせすぎの人は、適正な体重に変わっていきます。
そして、いわゆる中高年の人の場合は、Sさんの例に見られるように、まわりの人から、「あなたは実際より十歳くらいは若いですね。羨ましい。」
などと言われるようになるのです。
「気のトレーニング」である導引術を行うと、このように、体が健康になり、病気は良くなり、老化を防ぎ、若返りができます。
それはいったいなぜでしょうか。
その理由を一言で言えば、「元気」が体じゅうから湧いてくるからです。
別の言い方をすると、全身の細胞が新鮮な「気のパワー」を得るからです。
医学書などには「細胞が全部入れ替わるには七年かかる」と書いてありますが、導引術を行えば、その日から、たちまち変わるのです。
ふつうは一週間や二週間で、明らかに変わっています。
変わるのは細胞ばかりではありません。血液や骨も変わります。人間の体というのはどの部分も共通していて、骨も、皮も、肉も、血も、みな同じだからです。
導引術の行法をやって、疲れはその日のうちに取りためないようにし、たまった「邪気」を外に出してしまえば、血がきれいになります。
血がきれいになれば、骨や細胞や皮膚も、みなきれいになる、というわけです。
そして若くなろうと思って、気持ちを込めて一生懸命にやれば、必ず若返ってくるのです。
そうです。
「その日から変わる。」
「効果が大きい。」
「人に頼るのでなく、自分で体を動かして変わる。」
「心と体がともに甦り、元気が湧いてくる。」
「気持ちを込めて、本気でやれば、その効果が早くて大きい。」
――それが「気のトレーニング」である「導引術」の大きな特徴なのです。
そしてまた、健康法を超えた「超健康法」であると、多くの人から呼ばれているゆえんでもあるのです。
お客様の声
子供も読みやすく、内容もわかりやすかった。
3歳からいろんな本を読みきかせをしていますが、その中でもずっと老子の本を探しており購入しました!
子供も読みやすい字とサイズで内容もわかりやすかったです。
娘が小学生になり自分でも読めるようになったので楽しく見ています。
休校している期間は特に本を開いて読んでいます。
こんな子育てがしたい!、親子で大好きな本です。
(母)
一つの老子の言葉の解説で、子供のページ、大人向けのページと分かれていて、大人のページもそうですが、子供のページが簡単にわかりやすく書いているようで、すごく心に響くこと
が書いてありました!
こんな子育てしたら、のびのびと優しい子に育つだろうな〜と思って、親子で大好きな本です。
(子・小2・男子)
おかあさんといっしょに、すてきなことを学べて楽しいと思いました。
みなさん、毎日楽しく過ごしていますか?
学校に通ったり、塾に通ったり、習い事をしたり、そしてご家族や近所のお友だちとの交流など、毎日いろいろなことがあると思います。
その中には、いやだな~と思うこと、どうしてこうなっちゃうのかな~と思うことなど、悩むことや困ったこともあることでしょう。
そんな時、老子さまにどうしたらいいか聞いて、いっしょに考えて解決しよう、というのが、この本です。
老子さまとは、紀元前(今から二千年以上前)の中国に生まれた人で、『老子』(『老子道徳経』ともいわれます)という、人生や自然の真理について教えている、すばらしい本を書いた偉い人です。
その老子さまは、こう言っています。
「この世界は、広い宇宙も、
すぐ側にあるお花や犬や猫も、
友達や家族も、みんなが天地自然に生かされていて、
だれもが同じように生かされています。
上から下へ、さらさらと流れる水のように、
素直に、柔軟に、ものごとを考えて、
天地自然に調和して、楽しく生きてゆく、
これが「道」TAOなのです。
さあ、この本では、その老子さまの教えが書かれた『老子』から、みなさんの日常で出会う悩みや困ったことをとりあげて、いっしょに学び、楽しく毎日を過ごせる方法を考えてみましょう!
そしてこの本は、子供さんだけでなく、ご両親、ご家族にも読んでいただけるように、解説がついています。ぜひご家族でいっしょに、本を開いて考えてみましょう。
そうすれば、きっと老子さまからの答えを聞いているうちに、悩みはいつのまにか小さくなって、気にかかっていたことも、消えてしまうことでしょう。
人生は毎日が楽しく生きられるのですよ、ということを老子さまが教えておられるこの本を手にとられたみなさんが、これまでよりさらに、毎日元気に楽しく過ごされますように、心から祈っています!
上善
は
水
の
若
し。
水
は
善
く
万物
を
利
して
争
わず、
衆人
の
悪
む所に
処
る。
伸び伸びと、水のように、自由に
持 してこれを 盈 たさんとするは、 其 の 已 むに 如 かず。
子供に対する欲を 放 かしましょう
埴 をこね、 以 て 器 を 為 る。 其 の 無 に 当 たりて 器 の 用 あり
それは、人生を豊かにしてくれる時間
五色
は
人
を
盲
さしめ、
五音
は人を
聾
せしむ。
五味
は
人
の
口
をたがわにする
人工的なものより、自然に触れよう
善行 に 轍迹 なく、 善 く 言 うものは 瑕讁 なし。
子供は親の姿を見て学びます
人 に 勝 つ 者 は 力 あり、 自 ら 勝 つ 者 は 強 。
いつも子供の話をよく聞いてあげましょう
足 るを 知 れば 辱 められず。
人に譲る、優しい気持ちを育てましょう
禍 は 福 の 倚 る 所 、 福 は 禍 の 伏 する 所 。
ともに寄り添って、見守ってあげましょう
千里 の 行 も、 足下 より 始 まる。
子供は 褒 めて育てましょう
知
って
知
らずとするは
上
なり。
知
らずして
知
るとするは
病
なり
親子いっしょに調べてみましょう
草木 の 生 ずるや 柔脆 にして、その 死 するや 枯稿 なり
子供たちの 天真爛漫 さを見習いましょう
信言 は 美 ならず、 美言 は 信 ならず。
真実の言葉に耳を傾けましょう
「道家道学院事務局」
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早島BOOKSHOP
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