中国五千年の知恵、いや人類不滅の知恵ともいうべき東洋医学が、世界的に再び大きな関心をよんでいる。東洋医学を積極的に吸収し、多くの先人たちが努力を積み重ね、独自の発展を遂げてきた、日本の漢方医学は「皇漢医学」と呼ばれる。長い歴史の中で研鑽がなされてきた、中国と日本の医学に関して、内外の膨大な文献を収集し、読破したうえ、心と体の健康法である「導引」を大きな柱として、多数の図版も添えて、世界的な視野から具体的に解説した幻の名著を、このたび定本として刊行。
日本道観初代道長・早島天来が、著名な東洋医学研究家・石原保秀氏による『皇漢医学及導引の史的考察』を読みやすく書き改め、さらに氏が『医文学』や『漢方と漢薬』に執筆した原稿を追加し、また早島天来の貴重な解説文を補遺として、ところどころに織り込み、さらに図版を加えた『東洋医学通史』は東洋医学および導引医学についての、得がたい資料、かつ価値ある読み物として知られる。昭和54年に刊行されて長らく絶版となっていた、その名著を、このたび導引医学研究所がさらに詳細に校閲し、早島天来所蔵の図版などを追加し、決定版として出版した。本書は、まさに東洋医学および東洋の健康法、養生法のバイブルである。
導引医学、東洋医学の研究者だけでなく、
一般の医学史や、心身の健康法、養生法に興味のある人にとっても必見の貴重本!