タオで生きぬく
はじめに
自分自身を見なおすとき
「私が生きていることにはどんな意味があるのだろうか」
「自分とは何者なのか」
「なぜ人生には、つらいことが起きるのだろうか」
あなたは、最近、そうしたことを真剣に考えているのではないでしょうか。
そして、それらについて、残念ながら答えはないのだ、と感じてはいませんか。
〜 中略 〜
生きるということ、死ぬということとはどういうものなのか、また同じ場所にいても、なぜある人は命を失い、ある人は命びろいをするのか、 あなたはそうした疑問をかかえているのではないでしょうか。
「このたびの大津波や原発事故は、想定外だった」
という言葉をよく耳にしましたが、大自然の猛威の前にあっては、人間のはからい心がいかに小さいものかということが、痛感されたのではないでしょうか。
本書では、生と死についてのタオの考え方、そしてこのような大きな震災や危機に直面したときに、タオイストはどのように行動し、考え、生きぬいてゆくのか、ということを述べてまいりたいと存じます。
そしてまた、人間にとって重要なことは何なのか、人間の幸福とはどういうものなのかをごいっしょに考えていきましょう。
本書を通じて、ぜひ「元気」になっていただき、「ほんとうの生き方」をつかんで、毎日を送っていただきたいのです。