天地自然の力の大きさ 今回の大震災が教えてくれたもの、それは、天地自然の力の大きさでした。

それは人間の想像も絶する破壊力を持ち、その力の前では、人間の命なんて本当に簡単に押しつぶされてしまうということを目の前にしました。 

そして、今回の大震災は、これまでで初めてでもなく、またこれで最後でも無いのです。

実は長い地球の歴史の中で、もっと大きな環境変化自然の驚異はこの地球を襲い変化させてきていました。
この宇宙は、地球も含めて大きなエネルギーに動かされて、生成流転し、変化して、存在してきました。

つまり、今回の大震災もその一つの変化なのです。
そして、この天地自然の変化の中では、人間の命さえ、特別なものではないのです。

目の前の小さな人間社会だけに目をむけた経済発展や、物資による豊かさへの飽くなき欲望の追求といった、狭い見識によるものではなく、「宇宙の中に生かされた人間」といった、人間本意だけに偏った生き方を捨てることで、私たちを生み育て育んでくれている地球環境調和し、宇宙の大きな流れと調和した生き方に変更してゆかなければ、人類に未来はないと、多くの人たちが気づきはじめています。 

そうした見地に立った解答を与えてくれる指針が求められています。
人類だけに視点をおくのではない、もっと大きく新しい哲学が必要なのです。

実は、古代中国ではすでに今から2500年以上前に、この大きく、新しく、活気的な哲学が完成していました。
それが「老子」の哲学なのです。


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