この本は、現代のタオイスト早島妙瑞からのTAOのメッセージです。
なんだか人生がうまくいかない、もっと自分を生かしたい、そんな壁に向き合っているあなたへのヒントがたくさんつまっています。
ぜひページを開いてみてください。
この本は、タオイストとして一生をタオの修行に捧げ、生涯現役で生き抜かれた、日本道観道家道学院第二代学長、早島妙瑞先生のお言葉を集めたものです。
戦争の時代を生き抜かれ、三十代で早島天來宗師大先生に巡り会われて、その後の人生をTAOの修行と研鑽、そして指導に捧げた早島妙瑞先生は、今年二〇一七年の二月六日に、九十歳で仙境に旅立たれました。
最後の最後まで、私たち弟子たちに、
「人生は何があっても前向きに、楽しく、楽しく生きてゆきなさい。必ず幸せになれます」
と、笑顔で教えられてきた、妙瑞先生の珠玉のお言葉集なのです。
読者の皆様が、この本を開いて疲れた心をいやし、明日への前向きな元気を取り戻していただけますように、祈りを込めてお贈りします。
各ページの解説は、私がそのお言葉を語られていたときの妙瑞先生を思い浮かべながら、心をこめて書かせていただきました。
道家道学院には《洗心術》という講座があります。それは心の垢を洗い落とし、無為自然の本来のありのままの自分に戻るために、妙瑞先生と直接対話をするという講座なのですが、妙瑞先生はその折りに、私たちのどんなつまらない小さな悩みにも、ときには厳しく、ときには優しく、まさに歯に衣(きぬ)を着せぬ率直な言葉で、タオの生き方を語ってくださっていました。
その教えは、何年たっても、何十年たっても、「そういえば、あのとき先生にこうご指導いただいた」と、皆が心の引き出しから人生の節目節目にふと思い出してみることで新たな気づきがあるような、時代を超えたとても深い内容の真理だったのです。
ほんとうに残念ではありますが、生涯現役を全(まつと)うされてご登仙をされた妙瑞先生のタオのお言葉を、今は先生から直接うかがうことはできません。
ですが、この本を通じて、妙瑞先生の前向きに生きるあたたかく強い気を、より多くの方に受け取っていただけたらなんてすてきなことだろう、そう思ってこの本をつくらせていただきました。
人生は必ず明るいほうへ導かれてゆく――。
妙瑞先生が今年、二〇一七年の新年におっしゃった言葉があります。
これからも、大雨や、地震、テロなど、
人生で大変な出来事はたくさんあるでしょう。
ですが、何があっても、
皆さんが前向きに
天地自然に沿って生きれば、
人生は必ず明るいほうへ、幸せなほうへと
導かれてゆくのです。
この先生のお言葉を、読者の皆様とともに、前向きに生きる人生の糧(かて)としてゆけたら幸せに思います。
早島妙聴
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