老荘学における人間観
道家の入門書である『玄門必読』の基本概念は、陰陽の理にある。これは人生にも、宇宙の現象にも、すべてあてはまる哲理である。上があれば下、右と左、山と川、男と女、すべての事象も相対的な調和である。
これは二元論ではない。陰が極まれば陽になり、陽が極まれば陰になる。陽の中にはすでに陰があり、陰の中にも陽がある。
健康についても同じことで、陰と陽の調和がとれていないと、具合が悪くなったり、病気になったりするのは自然の理である。文明が変動化し、自然破壊が進めば進むほど、人間の方はより自然に戻らなければならないわけで、たとえば交通機関が発達して、歩く機会が少なくなればなるほど、導引をして歩かない分をフォローしなければならないのである。
老子が美と醜、静と動など、対立する概念を相対としてとらえているのも、また弱の高揚を強調しているのも、固定観念でものを見ない思想の柔軟さを示すもので、老子が哲学書としてばかりでなく、「人生の書」としても高く評価されるゆえんでもある。
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早島天來・日本道観始祖は、「天地自然の道に沿って、無為自然に、明るく楽しく、豊かに生きる」というタオイズム(老荘思想)の生き方、および導引術、道家動功術を世に広めるための活動を続けられました。
その生涯は、まさに“道”を求め、“道”に生きられた“タオイズムの旅”だったと言えるでしょう。
天來大先生は“病気治しの天才”として知られていました。
悩みを抱えて大先生のもとに訪れる人々には「人間は皆、楽しく生きていくように生まれてきたんだよ」と優しく語られ、指導されてきました。本書は世界に知られる、その“タオの巨人”が、タオイズムの生き方を、現代人のために、深く、そしてわかりやすく解説したものです。
日本道观始祖早岛天来大师,不断将道家(老庄思想)“顺应天地自然之道、遵从无为自然之法则,快乐、充实地生活“的生活方式,以及导引术和道家动功术弘扬于世,一生可谓是求“道”、随“道”之“道家之旅”。
天来大师作为“治病天才”为世人所熟知。
面对为解除心身烦恼的来访者,天来大师语重心长地指导道
:
“我们每个人都是为了快乐地生活,
才来到这个世界上的呀。”
本书中,这位被世人誉为“道之巨人”的天来大师,为我们现代人深入浅出地解说了道家之生存法。
Nihon Dokan founder Tenrai Hayashima devoted his life to spreading Taoism.
He made it his misson to teach the ways of Lao Tzu so that people could enjoy their lives by living in a natural, abundant and unfettered way in accordance with the divine flow of the Tao.
Key to his teacheing were Doin-jutsu and Doko-jutsu.
The Divine Master dedicated his life to seeking the Tao; one could describe his life as “a journey in pursuit of Taoism.”
He was also known as a ‘the genius healer.’ Gently comforting the afflicted, he would guide them saying,
“All human beings were born to enjoy their lives.”
In this book the world-renowned “Giant of Tao” explains Taoism to modern readers in a way both profound and easy-to-grasp.
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これは二元論ではない。陰が極まれば陽になり、陽が極まれば陰になる。陽の中にはすでに陰があり、陰の中にも陽がある。
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「道家道学院事務局」
(老子無為自然 ろ う し む い し ぜ ん)
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