プレスリリース
2007.08.08
日本道観では、さる8月5日、6日と2日間にわたり総本部完成式典を開催いたしました。「無為自然に生きる」道家の教えを広める場として早島正雄(道号 天來)初代道長によって設立された日本道観では、現在、全国各地12カ所(総本部含む)で人々の心と体の健康をサポートするために「導引術」「動功術」「洗心術」という気の健康術の指導を行っています。今回の完成式典は、全面改築されていた日本道観総本部の完成を祝うものです。
完成式典には、日本道観と交流の深い台南の道士、台南市道教会理事長・陳榮盛大法師以下台南市道教会一行約30名が来日、全国から約150名の会員が参加し、盛大なものとなりました。
今回の日本道観総本部 完成式典は、2日間に渡って古来の正式な道教儀礼で行われました。正式名称は霊寶慶成祈安芳ショウ(酉+焦)であり、これは、道観・寺廟を新築・改築する時にだけ行われる特別な儀礼です。 日本の地鎮祭と落慶法要を合わせたもので、土地の神を鎮め、平安を祈るという意味があります。 儀礼は、世界的に高名な道士である陳榮盛大法師率いる道士団と、日本道観道長、副道長により合同で実施されました。 国内外の道教研究者からも注目を集め、オランダ、フランスなどで活躍し、現在は中国福州大学に籍を置く道教学の権威であるクリストファー・シペール博士(Kristofer Schipper)も来日して儀礼に参加されました。
今回の完成式典において、日本道観 早島妙瑞道長は、「日本、台湾、そして世界へと、国境を越えた形で道家の輪を広め、一人でも多くの方々が無為自然な生き方を学び幸せになっていただけるよう、これからも尽力をつくしていきます。」と今後の抱負を語りました。
また、陳榮盛大法師の行っている道教音楽、道教儀礼の保存についても協力体制を惜しまず、日本道観にも道教音楽隊を発足、今後、日本道観と台南市道教会が協力し、重要な伝統文化遺産を残していくこととなりました。