龍のページ TOP > 仏教と龍
またインドでは蛇(ナーガ)の神は仏教の守護神となっていますが、中国に来て龍の姿になって日本に伝わりましたので、日本の仏教寺院の天上画に龍があるのは、そのような理由からなのです。有名なものに京都の妙心寺の天井画に狩野探幽の龍が描かれています。他にも仏教寺院には龍画が沢山えがかれています。
法華経序品第一に書かれた沢山の龍王、そして龍女が男性になって成仏した話しを説いた法華経だいばだった品第十二などがあります。
同じく法華経にお釈迦様が獅子座(仏のすわる席)で獅子遊戯三昧(心が集中する状態)の境地になり、神通力をもって三千大千世界(全宇宙)を感動させ大地を6種類に振動させたと書かれています。つまりお釈迦様が天を揺るがし、大地震を起こしたのでしょうか。
その説明として大智度論には、
日月、大地、大海、須弥山ですら、常にあるものではなく無常である、ということを衆生に知らせることを望まれたというのです。
3.11の大震災で私たち日本人は、家屋や財産、そして家族だけでなく、土地さえ確実にそこに有るものでは無く、天地自然の驚異の前には簡単に流され海につかり、消えてしまうものだということを悟りました。そのことに対する仏教的な解釈は、ここに一つ答えがあるのかもしれません。
インドで仏教を守る神様としてナーガ(蛇)の神様がいます。
西洋ではナーガ(蛇)が実は龍なのです。
これは龍といってもコブラのような蛇で、写真は日本道観にあるネパールからこられたお釈迦様の像で、後ろに仏教を守護するナーガの神様の姿があります。実際アップでみるとコブラのような蛇の神様 これがインドのナーガの神、そしてそれが中国に仏教伝来したときに、もともとあった龍といっしょになって龍が仏教の神々と親密になられたのです。