世の中にはやたらついている人もいれば、その反対に、とことんついていない人もいる。ついている人とついていない人の違いは、何だろうか。ついているというのは、いったい何が“ついている”のだろうか。
それを一言で表現したものが「気」である。自分の「気」を知って、それを上手に生かしている人は、やることなすことうまくいき、結果的にはとんとん拍子にコトが進んでいく。
反対に、自分の「気」を知らず、だから、何をやるにしても「気」を生かすことができず、結果的に「気」に反した進め方をしている人は、何をやってもうまくいかない。その連続で、人生は自分が願う方向とは逆の展開になり、泣きを見てしまうのである。
自分の「気」がもっともよくわかる基準となるのが「性格」である。誰にも生まれもった性格がある。これを生かして人生を進めているかいないか。その違いは一〇年、二〇年後には天と地ほども開いてくる。
自分の性格から「気」を知り、それに沿った生き方をしていれば、海の潮が満ちるように自然に、人生は満ち足りたものになってくるはずなのだ。
だが、自分の性格は、とても「成功体質」に通じるものではないという人もいるだろう。しかし、そういう人は、自分の性格の半面しか見ていないことに気づいていないだけなのである。
どんな性格も表側から見れば長所となり、反対側から見れば短所になる。もし自分で短所だと思っているところがあり、そのために失敗をくり返しているなら、その短所を長所に変えてしまえばいいのである。
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