「なんであの人は、いつも儲かるようにできているのだろう」と不思議に思うほど、お金が転がりこんでくる人がときどきいるものだ。
別にどうといって特別な努力などしていないようなのに、どこからともなく、お金が入ってきてしまう。まるで向かうところすべてに、金の山があるような人である。
私の知人で東京の日本橋の商店街に住むA氏がそのタイプだ。だいたい、ある程度の資本があると、なんとかその資本をふくらませようとがんばるものだが、A氏にはさっぱりその気がないのである。
それなのに、どこからともなく金が湧いてくる、正確にいえば、金が寄ってくる。かねがねその点を不思議に思っていた近くの銀行の営業マンが、いろいろと考えてみたあげくに思いあたったのは、ただ一つ、「楽しい人」という点たった。
Aさんはじつに楽しい人で、周囲には笑いが絶えない。あまり上手でないダジャレなどをとばしたり、間の抜けたところがあったり、Aさんと会っていると、何回も笑わされてしまうところがある。
これが一つのカギなのである。明るく楽しい人のまわりには、常に人が集まるもので、人が集まれば情報が集まる。もちろん、情報には、役に立つものもあれば、役に立たないものもある。しかし、ネアカな人といっしょにいると、自分の胸の中におさめておこうと思うような儲け話まで、ついついしゃべってしまうものではないか。
ガツガツと儲け話ばかりに目をギラギラさせているような人には教えたくないが、あの人になら、チョッピリ教えてもいいというふうに人に思わせてしまう雰囲気をAさんはもっているのである。
人間と同じように、お金もまた、「明るくて楽しいところ」が大好きなのだ。
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「気」の流れをよくすれば、必ず金運がつかめる―金を呼ぶ「気」の秘密、金持ち感覚を身につける法、「気」のセールス学、人間関係をスムーズに運ぶ「気」の心理術など、運をつかんで金持ちになる蓄財術を徹底解説。
「気」というものの存在は、ハッキリ目に見えるものではない。しかし、実際に「気」が存在することについては、歴史が証明している。
それは、「気」について語る言葉が、あまりにも多いことでもよくわかるだろう。
天気、気候、陽気、大気、空気など、気象に関わる言葉はもとより、気が短い、気が若い、気丈な人、強気、気が向かない、人気がある等々、信じられないくらい多数の言葉の中に、「気」は生きている。
これほど「気」が使われるということは、とりもなおさず「目では確かめられないが、あるはずだ」と、たくさんの人が考えつづけてきたことを意味している。
いや、「目では確かめられない」と書いたが、現在は、「気」の存在が確かめられる時代になりかけている。
「気」の研究は、台湾や中国で盛んに行われ、それを追うようにして、西洋医学が注目しつつあるが、「気の科学」こそ、今後の科学界を左右する最大のテーマになりつつある。
ところが、これまで、あまりにも「気」にたいして無知だった人が多い。言葉の上ではわかっているつもりでも、実際にどんな役割りをはたしているものなのか、生活とどんな関係があるのかについて、しっかり知ろうとしなかったのだ。
そこで、この本では、「金運と気の関係」について話してみることにした。
金銭が人生を大きく左右する時代なのに、「気の流れ」を知らぬばかりに、みすみす金運を逃がしているケースがあまりにも多いからだ。
そこで、どうすれば気に逆らわず、お金が寄ってくるような自分になれるか、この本を読んであなたの性格や行動をチェックしてほしい。金運をよくしたいという動機が、あなたの性格をがらっと変え、運命を変化させていくだろう。
これまでツキのなかった人、あくせく働いても恵まれなかった人、お金で苦労をしたくない人など、この本によってヒントを得てもらえば幸いである。
二〇〇四年六月一日
早島正雄
「道家道学院事務局」
(老子無為自然 ろ う し む い し ぜ ん)
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