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自分で治す『気』の健康術

自分で治す『気』の健康術

健康だからこそ人生が楽しめる
慢性病を解消し、老化をふせごう!
早島正雄 著
定価(税込)1,540円
出版社:KKロングセラーズ
心 健康 美容

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健康だからこそ、人生が楽しめる!

いったい、あなたは自分の人生を十分に楽しんでいるといえるだろうか。「そうは思えない」という人がほとんどだろう。

いくら自由に生きたいと思ってみても、現実には、さまざまな支障がある。

とくに、そのなかで共通の悩みこそが健康上の問題である。

うまいものがあっても胃の調子がよくなくて食べられない、疲れやすくてやりたいことが半分もやれないなど、からだの悩みが、自分の人生の楽しみ、意欲をそいでいるケースが多い。

心身が健康であればこそ、人生がぐんと楽しくなるはずだということは、あなたも十分すぎるほどわかっていることだろう。

しかし、現代人がかかえているからだの不調というものは、なかなか医者や薬で治らないのである。もちろん、重病ならば入院するだろうが、さしあたって生命をおびやかすほどではないということになれば、不快感を感じたとしても、がまんして生活しているのである。

気の健康術というのは、いってみれば、からだを自然の状態に保つための方法なのである。

では、自然の状態とは何かといえば、それは、からだの各器官が正常に働いている状態のことである。

だが、疲れがとれにくいとか、朝の寝起きがよくないということになれば、すでにからだが自然な状態でなくなっていることにほかならないだろう。これは、不調になっている部分、あるいは不調の原因になる部分に気がとどこおっているからである。

人間のからだは、本来、このような気のとどこおりがないようにできているものなのである。それなのに、なぜそんなことになるのかといえば、動かすべきところを動かさないでいたり、無理な動きを重ねているからなのである。

気の健康術は、そのようなとどこおりをなくすことを目的としている。これさえなくなれば、健康なからだになるのはたやすいことだからだ。しかも、そのような自然の状態になれば、細菌やウイルスが原因の病気にもかからなくなる。インフルエンザをみても、発病する人としない人がいるのは、やはり本人に活力があるかどうかにかかっている。

気の流れがスムーズで、自然の状態であれば、やたらに疲れを感じることもないし、年中風邪をひいたりすることもない。

活力のもとは、からだのなかの気の流れを活発にさせることにあるのだ。

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自分で治す気の健康術 ≪はじめに≫紹介
――心とからだのバランスをとる“気”のコントロール術

三人寄ればからだの話や薬の話が出るように、世はまさに健康ブームである。しかし、だからといって健康について本当にわかってきているのかというと、そうではないようだ。

たとえば、「運動不足だと健康によくない」ということで、エアロビクスやジョギングなどをがむしゃらにやったりするが、これはおかしい。こうした運動は、基本的には筋肉を鍛えるものだからだ。そして無理な運動をすれば、逆効果になる場合が多いことは、すでに知られているところだ。

また、最近の健康法にはこれを食べるとあれにいい、これにいいと、やたらと食べ物がらみのものが多い。しかし、シイタケやニンジンだけで健康が得られるわけがない。万病に効くといわれているものでも、胃の悪い人には向かないものもあるだろう。

薬にも同じことがいえる。私は医者からもらった薬を一週間飲み続けて効かないようなら、飲むのをやめるべきだと思っている。西洋医学の薬は、症状別に細かく分析されているので、その人のツボに命中すれば特効的には作用する。しかし、一週間以上も続けていると、かえって毒の要素のほうが大きくなってくる。

長年医者通いを続け、たっぷりと薬を飲まされ続けている人の顔色を見ると、いわゆる「薬焼け」の色が出ている。

このような健康に対する考え方は、いずれも不自然なものである。私がこの本で紹介する“気の健康術”というのは、中国の長い長い歴史のなかで育まれ完成されてきた「導引術(どういんじゅつ)」に基づいている。

人間は、自然に反した生き方や生活が続くと、必ず病気になったり、痛みや苦しみが出たり、ストレスに悩まされるようになる。「胃が悪い」「肝臓が悪い」というからだの不調や、「眠れない」「人とうまく話ができない」「気が弱い」「イライラする」「不安だ」といった心の悩みなどは、導引術からみれば、どれも自然な生き方、素直な生活をしていないためにおこるのである。「健康」の“健”の字はもともと「丈夫なからだ」という意味であり、“康”は「安らかな心」という意味である。この二つが合わさってはじめて健康が得られるのである。つまり健康は、自然な生き方から生まれるのである。

では、自然な生き方とは何だろうか。それは、「気」がよく働くような状態のことである。「気」というのは、自然のエネルギーのことだが、病気や老化は悪い気がからだにたまることによっておこる。この邪気(じゃき)をからだの外に排出するために、ツボを刺激しながら呼吸をするのが導引術である。

十分な呼吸によって、古い血に含まれた老廃物や炭酸ガスが体外に排泄され、同時に新鮮な気が血液にとり入れられる。この新鮮な気と一体になった血液を、導引術では「気血」と呼んでいる。血はからだの外に出れば単なる血である。ところが、生きているからだのなかを循環しているときは、気と一体になって流れている。この状態の血が気血である。冷えや過労などさまざまな原因でからだの調子がくずれると、からだの一部、たとえば内臓や関節などに気血が停滞してしまう。これが邪気となって、病気や痛みを生むわけである。

本書では、生活のなかのさまざまな痛み、苦しみ、症状を軽減させ、あるいは根本的に治(なお)す方法を導引術の立場から説明してみた。しかも、多忙すぎる現代人のために短時間で効果があり、体力も必要としないもの、また、どこでもやれそうなものという点も考えて選んでみた。「こんなことで本当によくなるのか」と不思議に思われるかもしれないが、そう思ったらどの方法でもいいから試してみるといい。きっと効果が現れるはずである。

早島正雄

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自分で治す 気の健康術 もくじ 詳細

第1章 「現代病・慢性病」を治す

◆元気の本能を働かせれば、必ず健康になれる!
〈どんな病気も退治する中国五千年の健康術〉

  • 近視――視力回復のための“眼球マッサージ”
  • アレルギー性鼻炎――くしゃみ、鼻汁、鼻づまりをストップさせる“鼻洗い”
  • 冷えは体の大敵です
  • 頭痛――頭の痛み、頭重にサヨナラする“眼球寄せ”
  • 胃弱・胃下垂―― 一週間で胃に活力がつく“胃袋刺激呼吸法”
  • 肝臓――肝臓強化に“レバーさすり”
  • 高血圧・低血圧――“ひざ立て呼吸法”で血液の流れをスムーズに!
  • 不眠症――短時間で快適な熟睡を得る“龍の睡眠法”
  • 腰痛――無理なく治せる“からだの左右のバランスとり”
  • ギックリ腰――情けなくてつらいギックリ腰は、“前屈運動”で治す
  • 背骨の矯正――知らないうちにいい姿勢になれる矯正方法
  • 便秘――さわやかなトイレタイムを過ごす“腹もみ”
  • 肥満――腹と肩の肉をとる、とっておきの二つの方法
  • 痔――うっ血をとり除く“肛門マッサージ”
  • 肩こり――だるさも一気にふっ飛ぶ“肩の血行促進法”
  • ぜんそく――清津(唾液)を出して、のどを強くする方法
  • のぼせ――つねに若々しいからだを保つ“腹たたき”
  • 自律神経失調症――“首すじもみ”でモヤモヤ気分を解消!
  • コラム 体型別健康チェック? 長身の人

第2章 からだに「活力」をつける

◆健康だからこそ、人生が楽しめる!
〈からだを自然に保つ方法〉

  • 朝食をおいしく食べる――内臓を正常にもどす“バンザイ体操”
  • 寝おきのだるさ――目覚めをスッキリさせる“足の指そらし”
  • 睡眠不足――夜型人間も朝から実力発揮できる“目己覚醒法”
  • 基礎体力づくり――気の流れを活発にする“サケ風呂健康法”
  • 健康を回復する――病気で弱ったからだを強くする“ヒバ湯健康法”
  • 通勤疲れ――小指だけでつり皮にぶらさがる健康増進法
  • 歩き疲れ――まず、足を清潔に保つこと
  • デスクワークの疲れ――“コメカミたたき”で、ぼんやりした頭にカツを入れる!
  • 腱しょう炎――手首の柔軟性を強化する
  • 二日酔い――三十分でスッキリする“梅肉のこめかみはり”
  • 乗物酔い――“指きりげんまん”に真っ青な顔色も即もとどおり!
  • 目まい―― 一瞬“クラッ”ときて倒れたときの応急手当
  • 立ち疲れ――足がむくんだら、“足踏み体操”
  • 足の疲れ――足をたたいて気血の流れを活発に!
  • コラム 体型別健康チェック?  中身の人

第3章 「やる気」を出す「集中力」を高める

◆イライラしないからだづくりの秘伝
〈“ねばならない”という心構えを捨てよう!〉

  • 記憶カアップ――仕事・勉強の能率をあげる“意識集中法”
  • 集中力をつける――貧乏ゆすりもピタリと止まる“顔面押さえ”
  • 集中力を持続させる――徹夜仕事に強くなるテクニック
  • イライラを静める――残業の前には“やる気呼吸法”
  • 全身の気力を充実――頭がボーッとしたら“腕ふり(スワイソウ)”を!
  • 落ち着きを保つ――自分の呼吸に耳を傾ける精神統一法
  • 心を安める――“扇風機呼吸法”気分転換
  • 顔の緊張をほぐす――表情を変えるトレーニング
  • ストレスを解消する老荘の術――“たたいて”頭を正常化
  • 人格を向上させる――営業能力を高める“耳もみ法”
  • 会議であがらないコツ――スピーチ直前に“手のひら指圧”
  • 会議の疲れをとる――背なかの痛みをとる“耳ふさぎ”
  • 出張疲れをほぐす――ホテルで疲れをとる“シャワー法”
  • 精神的ストレスを解消――デスクワークの疲れをとる“背骨のばし”
  • コラム 体型別健康チェック? 短身・小身の人

第4章 「コンプレックス」を克服する

◆自然のままに生きる方法《洗心術》
〈からだの病を心で治し、心の悩みをからだで治す〉

  • 赤面症を治す――ひっこみ思案をなくす“心臓強化法”
  • 短気・嫉妬を解消――短気で損をする人は、“ほおさすり”
  • 視線恐怖症を克服――“魔法のカガミ”で目の鍛錬
  • 電話恐怖症がすっかり治る――弱気を退治する“のどの強化法”
  • 接待の苦手を克服――柔軟な発想を得る“肩落とし”
  • 口臭をとる――歯槽膿漏の予防に“口たたき
  • わきがの対策――脇の下に呼吸をさせて邪気を排出
  • ニキビをなくす――朝晩三回ずつ行う“肩おさえ呼吸法”
  • 不安・弱気をふき飛ばす――初対面の相手も気にならない“心臓活性法”
  • コラム 体型別健康チェック? 大柄な人

第5章 「美しいからだ」づくりの秘訣

◆からだの汚れをとれば、だれでも美しくなれる!
〈“美しさ”をひっぱり出す気のパワー)

  • 肌を美しく――若返りの秘法――“猫の顔洗い”
  • シミ・色黒――肌を白くする“酒洗顔”
  • 生理不順――生理痛を和らげる“ボート運動”
  • 更年期障害――いつまでも若々しさを保つ“若返り体操”
  • 冷え性――江戸時代から伝わる“足温法”
  • お腹の脂肪――お腹のぜい肉をとるための“立て膝の法”
  • 足を細くする――足の水分を体外に出す“足もみ法”
  • 目を美しく――目つきをさわやかにする“一点凝視法”
  • 目の下のクマ――“推拿”で腎臓を活性化
  • 形のいい鼻をつくる――理想的な高さになる“健康法”
  • 口元を引きしめる――顔をいきいきさせる 秘 美容術
  • コラム 体型別健康チェック?  肥満・横長の人

第6章 「精力」増強、「老化」を防ぐ

◆若いころのからだにもどすことは不可能ではない!
〈“精”を失わないための方法〉

  • 精力増強――精気がみなぎる“腰きたえ法”
  • 四十肩・五十肩――肩が上がらないひどい痛みも簡単に治る!
  • ハゲ・白髪――脱毛をストップする髪の老化防止法


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